期待と不安の学校再開
新型コロナウイルス対策のため休校が続いていた県立学校などが25日に再開しました。
25日の朝のJR山口駅です。久々に生徒たちが登校する風景が戻ってきました。県立学校は先月16日から臨時休校が続いていました。
「自粛の間外に出られていなかったので外に出られるのと友達に会えるのが結構楽しみです。」
「部活も再開するので友達に会えたりしっかり運動できるのが楽しみです。」
「学校としてできる限りの対策は取ってくれているのかなと思うのでちょっと不安ですけどやっぱり学校には行きたいです。」
こちらは山口市の平川中学校です。生徒会役員の3年生たちが感染防止のスローガンを掲げ、下級生を出迎えました。
「私たちから頑張ろう、オー!」
平川中学校では教卓に飛沫対策のアクリル板を設置しています。理科室など生徒が対面で座る特別教室の机にもアクリル板のついたてが立てられました。
「これからどうやって勉強の遅れをとり戻していくのか、授業がどれほど進んでいくのかという不安もあるのですが、換気をするなどの対策をしっかりとることでこれからしっかり頑張っていきたいと思っています。」
「生徒の元気な姿であったり、学校を楽しみにしている姿が、登校風景からも見てとれるので、しっかりその気持ちに応えられるような、楽しい授業、楽しい学校をつくっていけたらと思っています。」
平川中学校は夏休みを短縮するなどして不足した授業時間を確保したいとしています。
下関・唐戸市場 イベント再開も初日は1店舗で
山口県下関市を代表する観光地「唐戸市場」では人気イベントが5月22日に再開しました。店を開いたのはわずか1店舗に留まりました。唐戸市場の人気イベント「活きいき馬関街」は毎週、金曜から日曜、祝日に開かれその日にあがった魚などが寿司やどんぶりにされて販売されます。新型コロナウィルスの感染拡大に伴い3月からイベントを自粛してきました。5月22日には2か月半ぶりの再開となりましたが店を開けたのは23店舗中わずか1店舗でした。店舗では客と店員の間にビニールシートを設け注文に応じて店員がパック詰めするなど感染対策を設けました。来場した客は「店は限られているのが、それでもあってよかった。安全で安心して買えるので大丈夫だと思う」と話していました。店主の杉山匡秀社長は「本音はいつも通りの形で再開できたら一番うれしい。まだ道のりは長いです」と話します。「活きいき馬関街」は6月5日から全店舗での営業が再開する予定です。
下関・新型コロナ経済対策 第3弾 総額15億円規模
山口県下関市は新型コロナウイルスによる経済対策として、総額15億円規模の新たな支援策を発表しました。
第3弾となる山口県下関市の経済対策は、市民生活の支援策を中心に総額15億6000万円が計上されました。支援策には、臨時休校により経済的負担が増えた家庭を支えるため、小・中学校の1学期分の給食費を無償化することが盛り込まれました。また、国の特別定額給付金の基準日以降に生まれた新生児に対して一律10万円を給付します。そのほか、上臈道中の披露やドライブインシアターの開催など観光対策も盛り込まれています。市の経済対策は今回を含めて総額26億円規模になりました。
4月倒産 負債総額大幅増
山口県内の先月の企業倒産は7件で、去年の同じ月を下回ったものの負債総額は大幅に上回りました。
帝国データバンク山口支店によりますと、県内の先月の企業倒産は7件で去年の同じ月よりも少なくなりました。負債総額は20億6100万円で17億2100万円上回りました。最大の倒産は、新型コロナウイルスの影響が原因の「長州観光開発」で負債総額は約18億円でした。県内での新型コロナウイルスの影響による倒産は3件で、いずれも厳しい資金繰りが続く中で3月から4月の受注キャンセルがダメ押しとなりました。また、集計には表れていないものの法的整理を申請する資金がなく、実質的に事業を停止しているケースもあるということです。今後、幅広い業種でさらに厳しい経営環境が続くことが予想されるということです。
今年度中に県立学校の児童生徒にパソコン配布
村岡知事が発表したのは県立学校の児童生徒に対しパソコン端末を1台ずつ配布する計画です。県ではもともと通信技術を活用した学習環境を整備する事業として今年度から6年計画で配布する予定でしたが前倒しして今年度中に完了させると発表しました。県内の学校は新型コロナウイルス拡大に伴い休校を余儀なくされオンライン授業を行うなど学習の遅れを取り戻す取り組みが行われています。今後第2波による休校などの事態に備えオンライン授業などができる環境を早急に整備する必要があるとし計画の前倒しに踏み切りました。また村岡知事は新型コロナ対策に財源をあてるとして来月予定されている夏のボーナスおよそ317万円を全額返上すると表明しました。
美祢市 1カ月ぶりに学校再開
緊急事態宣言の解除などを受け、山口県美祢市ではすべての小中学校が約1カ月ぶりに再開しました
「おはよう、元気そうやな。おはよう」
69人が通う秋芳中学校ではマスク姿の生徒たちがスクールバスに乗って登校してきました。先月16日以来、約1カ月ぶりの再開で校舎には元気な声が響きました。美祢市は緊急事態宣言の解除や大型連休後に市内で感染者が出なかったことから、当初の25日から前倒しして再開することを決めました。今週中は午前のみの授業となります。
「久しぶりに友達と会えてすごくうれしいです。今までよりも予習復習をしっかりやり、受験に向けて頑張りたいと思います。」
また部活動は25日から再開する予定だということです。