ブーイング

レノファは今、苦しい状況にあります。「危機的」と言ってもいいと思います。
J2リーグ15試合目。まだ、中盤が始まったばかりですが、
京都との試合は、この先が不安になる内容でした。

試合後には、ブーイングが起きました。
これほど大きなブーイングは、Jリーグに昇格して以降、初めてです。
ただ、それ以前には、印象に残るブーイングがありました。

JFLを戦っていた、2014年。
Jリーグ(J3)に昇格するには、4位以上が条件でした。
前半戦を6位で折り返したレノファは、7月に、後半戦の初戦を下関で戦いました。
結果は、0対1で敗戦。
コーナーキックからの失点。さらに拙攻が続き、試合後にブーイングが起きました。

「こんなんじゃ、Jリーグに昇格できない」

そんな思いのこもったブーイングだったと思います。
※その直前に徳山大学に敗れ、天皇杯出場を逃していたことも
要因のひとつだと思います。

その後レノファは、どうなったのか?

6連勝しました。そして、Jリーグに昇格しました。
当時の選手たちは、ブーイングの後、ミーティングを重ね、
思いをぶつけ合い自分たちを見つめ直したそうです。
愛のこもった叱咤激励は、選手たちに届いていました。

そして、今。あの時と同じように苦しい状況にあります。
みんなレノファが大好きです。
京都まで駆けつけ、35℃を越える猛暑の中、勝利を信じて声を出し続けました。


選手たちにブーイングなんて、本当はしたくないはずです。
スタンドには、地域リーグの頃から応援している方の姿もありました。
自分たちを「Jリーグのクラブのサポーター」にしてくれたレノファの選手たちに
厳しい態度を見せることに、苦渋の思いがあったのではないでしょうか。
 
でも…。 このままじゃいけない。

危機的状況から脱するために。
祈りにも似て…、強い覚悟のあったブーイングだと思います。
 
残り6か月。27試合。
巻き返すチャンスは、まだ十分に残っています。


「みんなのレノファ」ディレクター
大田 幸人

 

【6月1日(土)の「みんなのレノファ」(どき生てれび)】

 今、何をするべきか、しっかりと考えて構成したいと思います。

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