4月3日(日)「半年ぶりの維新での勝利!」

「半年ぶりの維新での勝利!」


4月3日(日)「半年ぶりの維新での勝利!」
4月3日(日)

レノファ山口FC 1ー0 カマタマーレ讃岐
(維新スタジアム)

みんレノ写真1

【半年ぶりの維新での勝利!】

実は…維新スタジアムでは去年9月(27日 対YS横浜 J3)以来、勝っておらず…
半年ぶりの、「維新スタジアムでの勝利」をかけた試合でもありました。

試合は、後半26分に「ムードメーカー」島屋選手のゴールで先制!
そのまま逃げ切り、ホーム初勝利!
維新では半年ぶりの「ヤマグチ一番」がスタジアムに響きました。

前半、引いて守る讃岐に対し、なかなか内に入り込めませんでしたが、
エース・岸田選手に代わってワントップに入った中山選手が躍動!
しっかりと前線で踏ん張り、体勢を崩されてもすぐにプレスに行く姿に、
頼もしさを感じました!

一方の守備ですが、
雨でスリッピーなピッチ状態のなか、、
一森選手をはじめ、守備陣がしっかりと対処。
ほとんどピンチらしいピンチも無く…
濡れたボールへの対処、キャッチングって、見た目以上に難しいのですが…
それがしっかりできたか否かの差が、勝敗に影響を与えたように思いました。

なにより、決勝点となった庄司⇒島屋のホットライン!
ほれぼれするような庄司選手の切れ味鋭いスルーパス!
それに反応した島屋選手もさすがでした!
ただ、試合後に島屋選手に聞いたところ。

「いや、もう決めるだけだったんですけど、キーパーの正面に行っちゃったんで…あの瞬間、正直「やらかしたー!!」と(笑)」

そのシーンについては福満選手も、

「あ、コレ絶対止められるわ。よりによって真正面に蹴るか?って思ってました(笑)」
ただ島屋選手いわく
「とりあえず決まったんで…雨で濡れていたのも計算した上での意表を突いたシュートってことにしてください」だそうです。

えーっと…うーんと…さ、さすが島屋選手ですね!

ちなみにこの日は岸田選手26歳の誕生日!
「ヤマグチ一番」を踊ったあと、yabのカメラの前で「キシ、誕生日おめでと~!」と絶叫。
チームメイト想いな島屋選手なのでした。
(そういえば、「ヤマグチ一番」の時のダンスも、去年、誰かが踊っていたものと同じでしたよね…気が付きましたか?)
【いざ!火の国・熊本へ!】

次節はアウエー、開幕から好調をキープしている熊本との試合です!
熊本と言えば…黒木恭平選手の双子の弟・晃平選手がいますね!
双子だけあって…やはりソックリ!
正直、ユニフォームを入れ替えたらどっちがどっちなのかわからなくなるレベルです。
黒木恭平選手に話を聞くと、「特別な意識はないけど…楽しみではありますよ」とのこと。
果たして二人のマッチアップが実現するのか…
もしかしたらチームメイトもサポーターも見間違うかも…
って、あれ、見るところ違いますか(笑)
●楢﨑の取材こぼれ話
【コードネーム「ムードメーカー」 島屋八徳という男】

初回となる今回は、今節勝利の原動力となった島屋八徳選手のお話です。

ファンサービス、私たちマスコミへの対応…とにかく優しい島屋選手。
「みんなのレノファ」では「ムードメーカー」と称され、
カメラに対してのリアクションはもちろん、オフには司会も…
チーム内では年下の選手にも(親しみを込めて)「ヤツ」「ヤツくん」とイジられ役となっています。
「イジられキャラということに、どういう思いがありますか?」
以前、単刀直入に聞いたことがあります。

彼の答えはこうでした。

「んー…それがみんなのためになっているなら、とても嬉しいですよ」

若い選手が多いレノファ。
島屋選手はことし27歳ですが、チーム内では年齢が上の方になります。

「僕は特段、技術が高いわけでもなければ、グイグイ引っ張っていくリーダータイプでもありません。
でもゲームキャプテンになった時に考えたんです。自分には何ができるんだろうって」

「選手としては、とにかく運動量で負けないこと。ウラを狙い続けること。走ることを辞めたら、僕のような選手はダメです。
そして、ゲームキャプテンとしては、とにかくみんなが楽しくプレーできる雰囲気を作ろうと」

「この世界は入れ替わりが激しい。若い選手が次々と入ってくることだってザラです。
だからこそ、新しく来てくれた選手が安心してなじめる雰囲気を作ることで、チームも一つになりやすいじゃないですか」

「レノファのサッカーは見た目以上に緻密です。だからこそ、選手同士のコミュニケーションが大切なんです。
お互いに指摘し合うのは大事。時には言い合いになることだってある。でもそれで雰囲気が悪くなりそうな時に、
僕がみんなにイジられたりバカやったりして、ふっ、と場が和むのなら…そういう役割って大切だと思うんですよ」

「入りやすく、お互いが意思疎通できる雰囲気を作り、まずい方向へ行きそうなら和ませる。
そうやって、さりげなくチームをまとめられたら、それでいい。それが僕なりのキャプテンのあり方です」

「まぁ、あいつら、みんなバカにしてきますけどね(笑)でもみんな真面目だし、サッカーが好きで仕方ないやつばっかりなんです。
だからこそ、僕みたいな役割が成り立つのだと思いますよ。本当に、感謝してます。みんなに」

若い選手が多いチーム。
そして入れ替わりが激しいプロの世界だからこそ、
チームとして一つにまとまるために、彼のような存在が必要なのかもしれません。

「まぁ、役に立っているかどうかはわかりませんが」

彼は、そう笑います。

ただ、私が知る範囲で、
彼のことをイジる選手はいても、
彼のことを批判したり、バカにする選手はいません。誰一人として。

それが答えなのではないでしょうか。

彼がゴールを決めれば、多くの選手が集まり、
彼がスタンドを向けば、サポーターは大いに沸きます。

それが全てです。
彼が成してきたことに対しての、何よりの評価です。

島屋八徳は
人を「笑顔にすることができる」サッカー選手です。
ただ、人に「笑われる」ことはありません。

誰よりも人にやさしく、
誰よりもチームメイト想いで、
そして、何よりサッカーが好き。
それが、レノファの背番号8。

「俺たちのムードメーカー」なのです。

島屋八徳は、きょうもピッチを駆け回ります。
そして、チームとサポーターに笑顔もたらします。

それが、レノファのためだと信じて。
4月5日 記 (楢﨑)

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