9・22 天皇杯3回戦 新潟戦 ~成長の階段は1段ずつ~(八谷英樹)
9・22 天皇杯3回戦 新潟戦 ~成長の階段は1段ずつ~(八谷英樹)
9・22 天皇杯3回戦 新潟戦 ~成長の階段は1段ずつ~(八谷英樹)
●レノファ山口 0-1 アルビレックス新潟
新潟・ビッグスワン、素晴らしいスタジアムでした。
負けちゃったけど・・・。
試合終了を告げる笛の際、ピッチにうなだれる選手は1人もいませんでした。
もちろん、みな悔しそうでしたが、
ただ、悔しさよりも、J1との力の差、
受け入れたくない現実を受け入れようとしている、そんな風に僕は感じました。
私たちのなかに「レノファはよくやった」という思いがあるのも事実。
2回戦でJ1福岡を撃破。
3回戦ではJ1新潟を相手に、1点差の敗戦。
試合内容はさておき、後半32分まで0-0。
スコアだけを見れば、互角の戦いでしたから。
最終的に勝敗を分けたのは「個の力」の差。
⑩庄司悦大選手
「相手は2軍だったと思うので、勝たなきゃいけない試合だった。僕らはほぼベストメンバーで臨んだので、これに勝てなかったら相当J1は厳しいのかな」
上野展裕監督
「自分たちのサッカーをやらせてもらえませんでした」
「(相手の)個人の力のところはすごいなと思いました」
新潟は後半22分に⑨山崎亮平選手、
後半26分に⑩ラファエル・シルバ選手を投入。
いわゆる「主力選手」がピッチに立ってから、「個の力」の差は際立ちました。
失点シーンは、後半32分。レノファの痛いミスもありました。
しかし、ボールを受けた⑩ラファエル・シルバのキープ力と絶妙なスルーパス。
走りこんだ⑨山崎選手がドフリーだったことは大問題ですが・・・
しっかり決めるあたりはさすがだな、と思いました。
我らが守護神は責任感が強いので、こんなことを言っていました。
①一森純選手
「相手がタッチしたときに、もう1つ早く自分的には準備ができたかもしれない。準備というか身体を投げ出すタイミングというか。そういう部分ができれば防げたかもしれない。」
この日は、いくつも一森選手のビッグセーブがありました。
私たちが、一瞬でも「新潟に勝てるかも」と思えたとすれば、
彼の安定したプレーによるところが大きいかと思います。
攻撃でも、惜しい場面がいくつかありました。
前半終了間際に、左足の惜しいシュートを放った⑨岸田和人選手。
⑨岸田和人選手
「決めるチャンスがあったのに、(点を)取れなかった。それが今の僕の実力なのかなと思う」「ここ最近点を取れていないので、アシストではなく得点を取るという結果にこだわりっていきたい」
この日は78分間の出場。
徐々に、体のキレは戻ってきているように感じました。
キシくん、リーグ戦に期待していますよ。
試合を総合すると、
いくつかチャンスがありながらも、得点を奪えなかったJ2レノファ。
いわゆる「主力」を投入後、きっちりと点を取り、試合を決めたJ1新潟。
といったところでしょうか。
⑩庄司悦大
「『個の力』というところに差があると思うんですけど、そんなにめちゃくちゃあるというわけではないと思うので、どうにかして埋めていかないと上では戦えない。実際、J2の上位とやって全然勝てていないのが現状だと思うので、そこで『いい戦いができたからOK』ではなくて、勝たないと道は開けない。」
悔しいけれど、これが現実。今の立ち位置。
受け入れて、もっと強くなりましょう。
まだまだ「伸びしろ」があると考えると、少しワクワクしませんか。
さて、うれしい再会もありました。
去年までレノファでプレーしていた、新潟の㊶小塚和季選手です。
負けて悔しいけれど、彼の地元での躍動を見てうれしかったのも事実です。
㊶小塚和季選手
「庄司君をはじめ、お互いいいところを知っているので、駆け引きだったり、そういうところはやっていて楽しかった」「(レノファのサポーターに)戦っている姿を見せられたと思います。成長したかどうかは自分ではわからないので、そこは見ている人の判断で(笑)」「山口のことは、いつも映像で観戦しています。日に日にサポーターも増えていくので、本当にいいチームになっていくなぁと思っています。これからもレノファ山口を応援していってください」
小塚選手、この日のプレーをリーグ戦にも繋げてほしいです。
もちろんレノファも、この天皇杯をリーグ戦に繋げなければなりません。
リーグ戦は残り10試合。
プレーオフ圏内を目指して・・・後押ししましょう!
クラブの成長の階段は一段ずつ、一歩ずつ。
ここまで、JFL、J3と駆け足で成長してきましたが、
普通に考えたら異常な成長スピードです。
今年は天皇杯で3回戦まで進出することができました。
来年は4回戦以上を目指しましょう。
そして、その次はベスト8・・・
この計算だと、数年で元日決戦まで行ってしまいますが(笑)。
さぁ、すべてをリーグ戦に――――。
可能性がある限り、戦い続けましょう。
みなさん、ご唱和ください。
右手を顔の前に。拳を握りしめて!
せーのっ!!
「さぁ、リーグ戦もやってやろうぜ!!」