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10月16日(木)のYOU!どきっ
【みんなのふるさと】港町を駆ける神社 光市室積 早長八幡宮秋まつり

■早長八幡宮秋まつり 山車巡行(だしじゅんこう)
早長(はやおさ)八幡宮は室町中期の文安元年(1444年)8月18日に
豊前国(大分県)宇佐神宮から
勧請(※神仏の分身・分霊を他の土地に迎えいれて新たに祀ること)。
秋まつりの山車巡行が始まったのは、江戸前期、寛文元年(1661)。
地域の安泰、豊漁や海の安全を願う。

「エンヤ!エンヤ!」の掛け声で若衆(わかいし)が山車をひき廻す。
途中行列が停滞した時には、
木遣り(大木や石を大勢で引いて行くときに力を合わせるためにうたう歌)を口説きながら、
ひき綱を波のように左右に大きく揺らして山車を練る。
この時に唄われる、通称、帆巻き唄は、
江戸時代、室積に寄港した北前船の船乗りによって伝えられた。

大幟を立て、黒松と酒樽を載せた山車を先頭に、
鳥居、石灯ろうをかたどった山車、こま犬、随神、鏡を載せた山車、
御供船の山車があり、行列が神社の形態をなしている。
着物を着た 山宰領が山車をひく若衆を指揮する。
山宰領に選ばれるのは基本一生に一度。
このような山車には、地域の宝である子どもたちを乗せて走る。
山車行列は、現在では全国的にも珍しく、
山車行列の原形をとどめる貴重なもので、自治会が守ってきた。
山車10輌と踊山1輌は昭和56年(1981)光市有形民俗文化財に指定された。
【参照:光市室積山車保存会 むろづみエンヤ】
▼問い合わせ先
室積山車保存会
TEL:0833-78-0267


