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10月17日(木)のYOU!どきっ

【みんなのふるさと】五穀豊穣を感謝 庭神事 春日神社・防府市

春日神社は1186年、周防国司として防府に下向した藤原氏が
その祖神である奈良の春日大社のご分霊をお祀りしたと伝えられている神社。

 

「庭神事」は10月の秋の例祭前日の夜に、
境内に設けられた竹と縄で囲った祭場の中で行われる。
元々は祭りの役を務める人の家の庭で行われていて、
そこから庭神事と言われるようになった。
お清めの神事・田楽おどり・獅子舞・翁渡しと4つから成る。

「田楽おどり」は五穀豊穣を神さまに感謝する舞と伝えられている。
夜8時から行われ、境内に設けられ祭場で7人の少年たちが
黒墨の裃(かみしも)姿で焚き火と行灯の光の中で舞う。
少年たちは大きな「蓮華(れんが)」と呼ばれる平笠をかぶり、3人は太鼓を持ち叩く。
おどりはゆっくりと単調ではあるが闇夜に異様な美しさを映している。

獅子舞は祭場を回った後、見物に訪れた人たちの頭をかみ邪気を払う。

最後に「翁渡し」を奉納する。
宮司が面箱を捧げ持ちながら登場して去る。
面箱には毛利公奉納のお面が入っていると伝えられている。
「開かずの面箱」で、中身は誰も見ることができないが、
面の入った箱は「翁渡し」で年に1度のお披露目となる。

翌日の例祭は「鬼まつり」と呼ばれる。
昔は例祭近くになると、自作の鬼面をかぶった若者が村中に出て賑わったといわれている。
現在は、餅まきや鬼太鼓奉納、神輿が地域を廻る。