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10月24日(木)のYOU!どきっ

【みんなのふるさと】風景とコラボ アサギマダラ 山口市 鴻ノ峰

標高338メートルの鴻ノ峰のハイキングコースには、
その中腹約200メートルに山口市内を一望できる展望所がある。


展望所の周辺はふもとに住む能野照共さんの私有地。
以前は不法投棄のゴミの山だったところを2011年から週3回一人で整備を進めてきた。
街並みが見えるようにと 
木を伐採し、ゴミを捨て、花や木を植栽し、手作りのベンチを置き、展望所を作った。
今では山歩きをする市民の憩いの場となっている。

2019年からフジバカマを植えている。
毎年10月になるとフジバカマの密を「旅するチョウ」として知られる
アサギマダラが飛来するようになった。
街並みをバックに見るアサギマダラは感動を覚える。

全国アサギマダラの会 会員の寺田勉さんはアサギマダラを鴻ノ峰に立ち寄らせようと、
能野さんとフジバカマを植え始めた。
現在は能野さんが自宅の畑で育てたものを山に植えている。
展望所に飛来確認記録表の設置を考え、能野さんが掲示板を制作した。
飛来を確認した人が誰でも書き込めるノートを置いている。

今年は飛来してきたアサギマダラの数が少ないが、
例年より遅れていてこれから増えてくるかもしれないと期待している。

マーキングされたアサギマダラをみんなのふるさとの取材中に発見した。
羽に「マル 1 8.8 リノ 1158」という文字があった。
寺田さんが調査の結果、群馬県丸沼片品村でマーキングされ2カ月以上かけ飛来したものと確認。

〇能野さんの願い
展望所から眺める風景は市民の宝になっていると自負している。
周辺の整備は能野さんが一人で続けてきたが、斜面での作業が多く年齢的にも厳しくなってきた。
5年放置したらで元の姿にもどってしまい、眺望は見えなくなってしまう。
手伝ってくれたり、代わりに守ってくれたりする人やグループが現れればありがたい。