のYOU!どきっ
11月14日(木)のYOU!どきっ
みんなのふるさと【焼酎粕でフグ養殖 下松市笠戸島】
“笠戸島ふぐ”
ヒラメの養殖が盛んだった笠戸島だが、
約30年前からとらふぐの養殖に切り替えを進めてきた。
現在は6業者がふぐの養殖を営んでいる。
6月に稚魚を購入し、海上の生簀で約1年半かけて育て出荷する。
2020年、笠戸島周辺に発生した赤潮の影響で笠戸島の養殖ふぐ約9万匹が全滅した。
翌年、ふぐ養殖業者の妻 東風浦朋子さんはグループを立ち上げ
稚魚の購入資金をクラウドファンディングで集めた。
さらに翌年6月には集まった資金で稚魚を購入し2022年に再び出荷ができるようになった。
“fukufukuやまぐち”
笠戸島で獲れた海産物を扱う事業者で、島の漁業活性化に繋がる活動を行っている。
代表兼営業を務めのは東風浦朋子さん、夫の秀美さんはふぐの養殖と定置網漁を行っている。
〇獺祭の焼酎粕で育ったふぐ
笠戸島のとらふぐに付加価値を付けるため、
2020年4月に山口県の特産である旭酒造の獺祭の焼酎粕を餌に混ぜ込むことにたどり着いた。
元々、焼酎粕は廃棄物として捨てられていた。
その焼酎粕をふぐの餌に混ぜ込み、育ち方や味、食感を調べた。
焼酎粕の入った餌を食べたふぐはアミノ酸値が一般的な餌のものと比べて約1.5倍。
ふぐが健康的に育ち、旨みと甘みの余韻が長く、
歯応え(弾力)が増すことが分析結果から証明された。
焼酎粕の入った餌を食べたふぐの厳選されたものを
「純米吟醸育ち 笠戸島幸ふく」と命名し、県外に出荷している。
〇その他の取り組み
朋子さんはふぐの調理師免許を取得。
ふぐを扱ってみたいと思う料理店に処理したものを送れるようになった。
秀美さんはふぐ養殖の経験を持った先代からノウハウを学んだ。
天候・水温からふぐの健康状態まで、養殖に関わる情報を細かく記録しデータ化。
蓄積したデータに基づいた分析で独自の養殖技術を構築してきた。
笠戸島のおいしい魚が孫、ひ孫の代まで食べられるよう繋いでいくことが使命だと
日々ふぐ養殖、漁業と向き合っている。
東風浦さんの息子さんはふぐの養殖を継ぐと言っているそう。
◆fukufukuやまぐち
https://fukux2.com/