のYOU!どきっ
12月19日(木)のYOU!どきっ
【みんなのふるさと】餅文化が根付く島 川田餅本舗・周防大島町
周防大島町久賀で1933年(昭和8年)に創業した「餅専門店」。
三代にわたり餅を作り続けている。
餅米は周防大島の契約農家が農薬を使わず栽培したもので
一番のこだわりは、その日つく分だけ時間をかけて精米すること。
新米の時の状態を維持することができ、味の劣化を防ぐことができるそう。
水は天然井戸水を使用。地下50メートルからくみ上げていて、
その水に一晩漬けた白米を強い蒸気で蒸し、つきあげる。
湿度により、手で仕上がりぐあいを確かめながらつき方や時間を変えている。
川田餅といえば、塩あん餅。
島で塩あんを作り始めたのは、戦中戦後の砂糖が貴重だった頃のこと。
島には塩田がありその塩を砂糖の代わりに使用。
※1971年まで日本で最後の塩田があった(小松塩田)
小豆本来の旨みやほのかな甘みを引き出したあんができた。
現在、川田餅本舗では砂糖で味付けした甘いあんも作っているが、
塩あんも当時の味を絶やさず作り続けている。
島には昔から水田が少なく、節米は切実な問題だったため、食材をつき込む伝統がある。
餅に雑穀や芋、ミカンなどをつき込んでかさを増していた。
川田餅本舗では、島の恵みを一緒に味わえるよう、
ミカン、ヨモギ、イリコ、ヒジキ、生姜、梅と昆布などをつき込んだ餅を作っている。
ヨモギは春の新芽の季節に手摘みして冷凍保存したもの。
周防大島には何事かあれば必ず餅を配るという風習が残ってきた。
何事かあれば必ず餅を配る。
結婚や出産、家の新築など、人生の節目や祝い事があった際に餅を配る。
ハレの日だけでなく、法事などでも配る。
餅は島内のスーパーや道の駅、柳井・岩国のスーパー、通信販売。
添加物を一切使用していないため、通信販売で送るものは冷凍。
解凍しても柔らかさはつき立てと変わらない。
正月前が1年中で一番忙しい。
正月餅の予約をこなすため、夜中の2時から夕方まで餅をつきっぱなしという日が続く。
年末年始はインターネットでの注文受付一時停止
予定期間:12月23日(月)21:00~1月6日(月)9:00
▼注文
川田餅本舗
電話 :0820-72-0505
定休日:水曜日