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5月15日(木)のYOU!どきっ
【みんなのふるさと】島の風情を織り込む ないだ織り 周防大島町
松本司さんと由佳里さん夫妻は大阪で実家の鉄工所を営んでいたが、
2012年、司さんの両親の故郷である周防大島に移住し農業を始めた。
司さんはみかん類を中心に、レモンやライムを約700本を栽培。
周防大島みかん営農塾や県立農業大学校で1年間栽培技術を学んだ。
島の風景が荒れないようにという想いから、
使われなくなったミカン畑を借りて栽培している。
由佳里さんは大阪時代、「さをり織り」に出会い、教室に通った。
「さをり織り」は従来の手織りとは異なり、
間違いや失敗と言われる織りムラやキズなどを味やデザインとして捉える。
機械織りの既製品を目指してきっちり織るよりも、
思いのままに織ることで、1点もののユニークな模様が生まれる。
移住して機織り工房を開き、作品作りをしながら教室を始めた。
工房には機織り用の色とりどりの糸が並んでいる。
教室には島外からも生徒が通っている。
工房の名前は「ないだ織り」。
海に面した周防大島久賀宗光では「渚」のことを「ないだ」と呼ぶことが名前の由来で、
農園の名称も「ないだ農園」。
ショールやマフラー、洋服の生地の他、島の風景を織り込んだ作品を作るようになった。
島の風景を織るようになったのは、
司さんのお父さんが病で外に出ることが難しくなり、
故郷の海の風景を織り込んだのれんをプレゼントしたことがきっかけ。
喜んでくれたのが嬉しくて作るようになった。
農作業をしながらふと見る島の風景を
家に持って帰りたいという思いも作品作りに繋がっている。
▼問い合わせ先
工房 ないだ織
住所:周防大島町久賀6598
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