沖田 総平の日記

“絶滅危惧Ⅰ類”の海苔の味は?

アナウンサーはニュースを読むだけが仕事だと思われがちですが、私は現場に出るのが好きです。

そこで、宇部市の厚東川河口で行われた、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類に分類されている幻のノリ「カイガラアマノリ」の収穫作業の取材にうかがいました。

カイガラアマノリは山口・広島・千葉でしか確認されていないノリで、汽水域で育ちます。名前の由来は貝殻に付着して育つことからきているとのこと。

ただこの取材、何が大変かというと、収穫作業が冬の大潮の時期の、夜の干潮時間に行われるということ(昼間の干潮時間は夜ほど潮が引かないからだそうです)。この日は干潮時間が午前3時過ぎのため、会社を出発したのは午後11時半。

午前1時過ぎ、現地で胴長を着て、スタンバイします。

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野良猫が私たちの取材用の車のトランクに飛び乗ってくるトラブルもありながら…

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午前2時過ぎ、川岸から、干潮ですっかり潮の引いた干潟を歩くこと10分あまり。

カイガラアマノリが養殖されている場所に到着しました。

カイガラアマノリは赤褐色の海藻。シャキシャキとした食感が魅力で、いかにもサラダに合いそうです。

ちなみに絶滅危惧Ⅰ類ですが、養殖されているものについては食べても問題はありません。

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無類の海苔好きとしては、まさにおすすめの味です。

ちなみに、乾燥されたカイガラアマノリは、10グラム1296円で販売されているそうです。

もし見かけたら、ぜひ幻の味を食べてみてください。