田中 亨の日記
石川佳純さん 23年間の軌跡
山口市出身の卓球 石川佳純選手が5月1日 現役引退を表明しました。
日本卓球界のスター選手の引退は正直寂しい思いでした。
私は5月18日に東京で行われた引退会見の取材に行って来ました。
集まった報道陣は200人以上!
五輪3大会連続メダル獲得という偉業を成し遂げた日本のトップ選手の引退・・・
どれだけ日本卓球界に大きな影響を与えた選手だったのか
どれだけファンに愛されてきた選手だったのか引退会見の会場に行ってより強く感じました。
私は引退会見後に単独インタビューをさせていただきました。
その時も、ついつい「石川佳純選手」とお呼びしてしました。
引退から1カ月余り経った今も「石川佳純さん」と呼ぶのに慣れません・・・
私は2019年から石川佳純さんを取材をさせていただいます。
東京五輪前の特番を制作するための取材で中国・鄭州に行ったのが始まりです。
そこで初めて単独インタビューをさせていただきました。
初めてお会いした時も私の質問に一つひとつしっかりと応えてくださって
目の前の物事に真摯に向き合う姿勢や人柄のよさを感じました。
そして何よりも、積み重ねてきた努力の中から紡ぎだされる
石川佳純さんの言葉には人の心を動かすチカラを感じました。
2012年 ロンドン五輪では日本卓球界初となる 銀メダル(女子団体)
2016年 リオ五輪ではシングルス初戦敗退の悔しさを乗り越えて 銅メダル(女子団体)
2021年 東京五輪では3大会連続メダル獲得となる 銀メダル(女子団体)
ただ、「23年間の現役生活は楽しさや嬉しさばかりではなかった」と
石川佳純さんは振り返ります。
特に東京五輪前の代表選考レースは、激しい争いが繰り広げられ、
「心身ともに限界まで追い込んだ」と語っていました。
「努力しても報われないときはある」
と後輩たちに追い抜かれたときの苦しさを振り返ってくれました。
ただ、そこで終わらないのが石川選手のすごいところです。
「その苦しい時からがスタート」
「何回でもチャレンジ」
そう思いながら、これまで23年間の現役生活を送ってきたそうです。
これはどんなスポーツ、仕事、習い事などにも通じることだと思ます。
頑張ってもなかなか結果が出ないときはあります。
でも、あきらめずに続けていれば道は開けることを
世界の舞台で証明した石川佳純さんの言葉は重みが違いました。
五輪で3大会連続でメダルを獲得するための努力は尋常ではないはずです。
日本卓球界では五輪3大会連続でメダルを獲得したのは石川佳純さんだけです。
我々には想像もできないぐらいの努力を重ね、
苦しみを乗り越えてきたからこそ達成できたこの結果は
まさに偉業です。
(↑2021年撮影)
石川佳純さんの現役引退を受けて
yabでは特別番組を放送することになりました!
私が取材、編集、ナレーションを担当しています。
今回の特番は、石川佳純さんの「言葉」をしっかりと伝えたいと思って制作しました。
そして、石川佳純さんご本人には
「感動をありがとう」という想いを届けられるように魂を込めました。
特別番組
石川佳純 23年間の軌跡
~たくさんの感動をありがとう~
6月18日(日)夕方4時35分~
ぜひご覧ください!
石川佳純さんの言葉がきっと背中を押してくれます!